こんにちは、タレメちゃんママです。
遡ること数か月前、2022年4月に普通分娩で長女を出産しました。「無痛分娩はプラス10万円ほどお金がかかるから。10万円はもったいない」というケチな理由で普通分娩を選択。実母を始め周りからは「すごく痛いよ」などと相当ビビらされました……。
ただ、赤ちゃんが小さめだったからか、終わってみれば「そんないうほどか…?」という感じで。
そこで今回、比較的軽めで済んだと思われるお産について振り返ってみたいと思います。
なぜならば、ネット上には「壮絶なお産レポ」が溢れているから。これから産む妊婦さんに向けて、壮絶なお産レポばかりを見せるのはいかがなものかと思うんです。
痛みこそ軽めだったのですが、小さい赤ちゃんだからこそ心配なこともいくつかあったので、併せて紹介します。このお産レポが誰かの役に立ちますように。
時系列で振り返る!破水から始まったお産
4月某日AM3:37
膣から水が湧いてくるような感覚があり、目が覚める。おや?と思いつつ、トイレで確認しようか迷っていると、また少し流れてくる。そして軽い生理痛のような痛みがある。
ティッシュで押さえてトイレへ。便器に座ると、血のかたまりとピンク色の水が流れる。
破水を疑い、ひとまずキレイなナプキンを当てて、夫を起こす。
手が震えていた。「破水に血が混じることがあるか」をWEB検索。やはり破水っぽい。
3:51
産院の救急ダイヤルに電話。取次を経て産婦人科へ。
状況を説明すると、「お腹の張りはありますか?」と聞かれる。確かに張りもある。入院の準備をして病院へ来るように言われる。
夫に伝えると、カーシェアで車を借りて送ってくれるとのこと。
これから入院するとは言え、パジャマではまずいと思い着替える。荷物は用意してあったが、最終確認したりしてバタバタ。
ちゃっかり、赤ちゃんを抱いて退院するときに映えそうなワンピースも詰めて、翌朝食べようと買ってあったミニクロ食べた。
4:30
カーシェアで借りてきた車が家の前まで来て出発。強めの雨が降る寒い日だった。
夫は動揺して道を間違える。胎動が少ないのが不安になってくるし、車酔いする。お腹の痛みはまだなかった。
4:48
病院到着。妊娠中に入院していたこともあったので、慣れた足取りで総合病院の産婦人科病棟に向かい、顔なじみの看護師さんに状況を説明する。
膣に紙のようなものを入れ検査し、すぐに破水と判明。
そのまま入院することになった。PCR検査(抗原検査?)を受け、すぐに陰性を確認。
このとき、「ああ、コロナにならずに妊婦生活を終えられたな」と少し安堵した。
子宮口は既に2cm開いており、バルーンは回避できるのではないかとちょっと嬉しくなる。
(このとき、前日に体験レポで読んだ、破水からのバルーンからの陣痛促進剤で苦しんでからの帝王切開というフルコースを恐れていた)
今日一日は自然な陣痛を待って、陣痛が来ないようなら明日の朝から促進剤を入れることになった。
そして、いよいよ名前を聞くだけで恐ろしかった陣痛室へ。
陣痛室で看護師さんに「ここに前開きのパジャマを入れて……」などと説明を受けたが、緊張し過ぎて何を言われているのかいまいち理解できなかった。
看護師さんによると、破水だとわかってすぐに夫は帰されたらしい。夫が待合室の自動販売機で買ってくれたという500mlの水3本を看護師さんから受け取った。
6:00
弱い陣痛が始まる。まだ生理痛レベルだが、モニターにはいつもと明らかに違うお腹の張りが現れる。2時間ほどモニターをつけ、その間起きたり水を飲んでいいのかわからなかったので、のどがカラカラに。
6時台のスマホをいじれない時間帯に、夫がうちの母にも連絡してくれていた。普段はそんなことをしてくれるタイプじゃないのに、夫は珍しく浮き足立っている様子。
8:00
朝食が運ばれてくる。急遽用意してくれたため、即席のプレートにメニューが書かれていた。この頃から、汗をかくくらいの陣痛が10分間隔で始まる。
まだ、「夫の昼ご飯の焼きそば作れなかったなあ」などと余計な心配をする余裕があった。
9:00
陣痛の間隔が長くなったり、弱くなったりで長期戦を覚悟し、やや焦る。
でも、このときはまだ陣痛と呼べるのかどうかよくわからず、せっかく用意してた陣痛アプリを使わなかった。Evernoteに「お腹が痛くなった時間」としてメモしていた。
10:00
陣痛がこない心配は御無用とばかりに陣痛スタート。痛いときには腰を横に振ったり、呼吸に集中したり、枕を握りつぶしたりして耐える。陣痛は5分間隔に。子宮口3cm。
陣痛がきたときは、下痢の一番ひどいときくらいの痛み。最高瞬間「痛度」は高くないが、それが5分間隔で訪れるため、痛いというより「しんどい」とか「辛い」という表現が正しそう。
12:00
子宮口5cm。陣痛は3分間隔に。昼食のサンドイッチが運ばれてくる。
もはやベッドから起きるのがしんどい。
看護師さんに食べられるか聞かれて、「半分くらいなら」と答えたが、ちゃっかりミネストローネも完食。サンドイッチなので食べやすかった。
13:00~14:00
お産の進みが停滞。これまで1時間に1cmのペースで子宮口が開いていっていたのに、何回確認してもらっても子宮口5cm。もう今日は生まれないのではないかという感覚に陥る。
それに、地味に出血が多いということを指摘され、病棟の医師数人が様子を見に来る。
そして、陣痛が来るたびに赤ちゃんの心拍が下がるため、赤ちゃんが弱ってくるようなら、帝王切開に切り替えると言われる。小さめの赤ちゃんであるため、ストレスに弱いらしい。
15:00
痛みの中に、このまま踏ん張って出してしまえば楽そうな感じが出てくる。
たぶん、ここが苦しみのピーク。
看護師さんに痛みが来たときに、「うー」と声を出しながら、いきみ逃しするように言われる。理由は赤ちゃんが小さめなので、下手にいきむとツルんと出てしまうことがあるからだそう。
声を出すのは恥ずかしいが、そんなことを言っている場合ではない。
子宮口を確認してもらうと8cm。歩けるうちに移動しようということで、分娩室へ。数時間ぶりに立ち上がったが、案外普通に歩けた。
分娩室にある歯医者の治療台のごついやつや、手術室にありそうなライトを見てビビる。ていうか震える。
15:30
子宮口全開に……というのは半分嘘で、9cmまで開いたところを広げてもらって、全開になった。助産師さんが赤ちゃんが出て来るところを抑えてくれて、何度かいきむ練習をする。どこに力を入れていいのかわからず、ほとんど肛門に力が入っていた気がする。(申し訳ないが、あれも出た)
15:50
陣痛に合わせて何度かいきんだり、休んだりしているうちに、赤ちゃんの心拍が下がる。酸素マスクを付けて、ゆっくり息をするように言われる。
そして、まだまだ赤ちゃんの頭が遠いことから、いきむのに合わせて医師がお腹を押してくれることに。また、赤ちゃんが出やすいように会陰切開することになった。(会陰切開は横だった)
数分後、約2,300gの長女が誕生!分娩時間は約6時間。
生まれた瞬間医者に「これは小さいぞー!」と言われた。人の子を釣れた魚みたいに言うな。
痛みは少なかったが、心配だったこと
終わってみれば6時間という初産にしては順調な出産でした。しかしよくよく振り返ってみると、陣痛がくると赤ちゃんの心拍が下がったり、頭がなかなか下りて来なかったりと、超安産とは言い難い部分もありました。
もしかしたら私が痛みに強めな人間なのかもしれませんが、母や友達の話を聞いていると全然壮絶さが違います。この痛みに耐えられない人は絶対いないレベル。
その要因として考えられるのは、3,000g前後で産んでいる人が多いので、私のように赤ちゃんが小さめだとお産が少し楽になる可能性はあるかなと思いました。
一番痛かったというか苦しかったのは、子宮口8cm前後でいきみ逃しをしているときで、痛みというよりは赤ちゃんの心拍が下がって、心臓が止まってしまうのではないかということが何よりも心配でした。
痛みが少なかったので、冷静に自分の股から赤ちゃんが出てくる瞬間もはっきり見ることができて、とても貴重な経験になりました。
安産になるために、妊娠中にやったことがいくつかあるので、別でまとめたいと思います。
低出生体重児で生まれたその後
2,500g以下で生まれたので、低出生体重児ということになりました。
「小さめだから赤ちゃんだけしばらく入院かなあ」と勝手に心配していましたが、結果として生後5日目に予定通り退院することができました。
私がお世話になった産院では2,300gが退院の目安になっているそうです。
基準値ギリギリだったため、生まれてすぐ「小さめなので体重がしっかり増えていかないと退院が難しい」と言われたり、「これから行う検査に引っかかったら入院が伸びる」と説明を受けました。
低出生体重児特有の検査でいうと血糖値の測定がありましたが、特に問題なし。多少、新生児黄疸がでましたが、退院時には既定の範囲内に収まりました。
現在生後3ヶ月になりましたが、成長曲線の標準ゾーンの一番下をゆっくりなぞっています。生後3ヶ月の今も、3時間ごとに起こして授乳していますが、爆発的な成長はしていません。完ミなのですが、まあ1回に120mlと少食さんです。
同じ月齢の赤ちゃんと比べてだいたい1kgくらい軽いですが、順調に体重が増えているし、4月生まれなのでOKということで。
「ぽっちゃりした赤ちゃんは体が重いから寝返りが遅くなりがち」みたいな説を聞いたことがありますが、うちの子は体重が少ないので体が軽く、生後2か月で寝返りをしました。
これは、低出生体重児と関係があるかはわかりません。
余談:産まれる日はコントロールできる?
生まれるまで、とくに臨月に入ってからは「いつ生まれるんだろう?」と本当にヤキモキしていました。
都市伝説で、お腹の子に「もう出てきていいよーと言ったら生まれてきた」「都合が悪いからこの日までは出てこないでと言ったらそれ以降に生まれてきた」みたいな話があります。
私は、妊娠8か月で切迫早産の傾向を指摘されて以降、毎日「まだそこにいるんだよ」とお腹に話しかけていました。
無事正期産の時期を迎えることができ、38週のタイミングでなぜか「このまま陣痛が来なかったらどうしよう」と突然心配になりました。
そこで、土日は医者や看護師さんが少なめだと知っていた私は万全を期すため、「もう出てきても大丈夫だよ。できたら平日に会いたいな」とお腹に話しかけました。
そうしたら、その日の明け方に破水し、翌日の金曜日に生まれました(笑)。初産だったので、土日にかかってしまう可能性も十分ありましたが、なんとも空気の読めた子です。
嘘のような本当の話ですが、お腹に話しかけるのって意味があるんだなあと実感しました。
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